自転車競技部・東日本学生選手権トラック自転車競技大会

５月12日　山梨・境川自転車競技場表彰台続出　新体制の勢い見せる　前日の予選を通過した16名が出場。５種目で表彰台に上り、うち３種目で東日本の頂点に立った。　藤森貴之（経３）と野口裕生（法４）がスプリント1/4決勝に進むも、５位－８位決定戦へまわる。４人一斉にスタートするも、曽我（東海大）と高橋（明大）に先行を許し７位、８位に終わった。　４kmインディヴィデュアル・パーシュート決勝では緑川竣一（法３）が日大の近谷と対峙した。「インカレの３－４位決定戦で敗れた相手だったので勝ちたかった」と緑川。大会記録を更新したタイムには届かず２位となったものの、３位の和田（日大）と近谷、日大勢の間に割って入る結果となった。　１kmタイムトライアルには５名の選手が出場。「目標としている（学連記録保持者の）末木先輩（日大）相手にどれだけ自分が近づけるか」意識していたという佐伯亮輔（法１）が、病み上がりながらも健闘し６位で終えた。　スクラッチには５名がエントリー、３名が出場した。神開一輝（経２）が果敢に攻め、内側からゴールスプリントに加わる。しかし伸びきらず、わずかな差で６位となった。　ケイリンでは池野健太主将（経４）が予選、1/2決勝ともに首位通過で決勝に臨み、見事優勝を果たした。「展開も自分の思ったものに持ち込めたし、インカレに向けて良い感じでワンステップ踏めたと思う。でももっと圧勝したかった」（池野主将）。好敵手である末木が１kmタイムトライアルでの出場だったため、対決は次回に持ち越された。　ポイントレース決勝には高士拓也（法２）と広瀬樹（文１）が参戦した。10周回を過ぎたところで早大の選手と法大の選手の接触による落車事故が発生。目前での事故に避ける術もなく、優勝候補だった高士は巻き込まれて棄権となってしまう。再スタート後も機材トラブルが相次ぎ、再々スタートにようやくレース再開。単身で臨んだ広瀬は「日体大の倉林さんをマークしてがんばってついていった」。先陣を切る倉林の後ろに積極的に食らいつき、序盤に重ねたポイントを守ると、３位入賞を果たした。オープン種目ながらスクラッチでも優勝を果たした広瀬、粘り強さを見せた。　団体２種目は今年も好スタートをきった。　チームスプリントはメンバーに１年生を加え池野主将、宮本隼輔（経１）、佐伯の３名で出場した。前日の予選では日大に差をつけられたものの決勝では挽回。これまで３走を務めてきた池野主将が１走へ移り、スピードを上げると宮本へ、さらに佐伯へと繋ぐ。「ペースを落としてしまったのが次の課題」（宮本）。「最後の半周が上がりきらなかったので、パワーとスタミナ強化が課題」（佐伯）と１年生達は納得のいく走りではなかったものの、池野主将は「３人で走るのは初めての割に、ぼちぼち良いタイムが出ていた。インカレに向けてまだまだ伸びしろがある」と、初めて合わせた中での成績に好感触をつかんだ。　　一方、黒瀬耕平（法３）、緑川、高士、神開の昨年と同じメンバーで走った４kmチーム・パーシュートは予選に引き続き、２年連続で大会新記録を樹立。終盤に神開が離脱してしまったものの、息の合った走りで堂々の１位を獲得した。チームをまとめる黒瀬は「結構良い感じで皆踏めていたので良かった。ただ途中で上がったり下がったりがあって、昨日（前日の予選）より汚かったので、そこはまた練習で作っていきたい」とインカレへ向け、更なる連帯を図る。また添田広福監督は「前日のオープン種目で出た団体２種目のメンバーもなかなか良い順位だった。なにかあった時のために、層を厚くして万全を期したい」と補欠選手の重要性を口にした。　大会総括として池野主将は「全体的に良い成績を残せたと思うが、今回の成績におごらず、もっと上を目指していかないとインカレは優勝は出来ない。皆で頑張っていきたい」と語った。次戦では鹿屋体大や朝日大、中京大といった西日本勢も加わる。コンディションを万全に整えてレースに臨みたいところだ。◆大会結果【スプリント】⑦藤森⑧野口【４kmインディヴィデュアル・パーシュート】②緑川⑤黒瀬【１kmタイムトライアル】⑥佐伯１′08．242⑧伊藤邦和（法２）１′08．673⑨八田憲（商３）１′09．224⑫栗本尚宗（経２）１′09．617⑱野村厚貴（法４）１′11．755【スクラッチ】⑥神開⑬金内一行（経２）⑳宮一貴（法３） DNS笠原恭輔（商４） DNS北川明人（経４）※北川はブルネイのボルキア国王とサイクリングのため召集を受け、２日目を欠場【スクラッチ（ＯＰＥＮ）】①広瀬【ケイリン】①池野【10kmポイントレース】③広瀬 DNS高士【チームスプリント】①中大（池野、宮本、佐伯）１′17．909【４kmチーム・パーシュート】①中大（黒瀬、緑川、高士、神開）４′24．391（大会新）その他大会の写真はこちらからご覧ください。